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WBTについて
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WBT
 SAREXでは平成18年より毎年「現場監督鍛錬塾」を続けています。現場監督は、現在の木造住宅の生産現場には不可欠な人材です。
 しかし、この塾に参加する現場監督たちは、殆ど現場管理の基本を「伝承」といった形で受け継いでおり、監督の本質、つまりは工務店における施工管理の重要性、リスクといったことに対して、あまり深く追求されていないようでした。  
 工務店もほんの15年ぐらい前までは、大工を監督代わりとして機能させていました。しかし、2000年の品確法の施行等から施工管理が曖昧であることのリスクが高まり、優秀な現場監督の育成が必要となっていますが、その育成方法は前述の通りです。  
 さらに現場監督としての職能が確立しないままの工務店すらあります。  
 しかし、現場管理を疎かにすると、基本的には顧客の満足度を得ることも困難となります。現場から潜在顧客を作り出すこともできないでしょう。
 そこで、現場監督とは何か、現場監督としてこれぐらいのことは知っておこう、といった視点からSAREXとして、現場監督に求められる事柄をまとめ、これらを教材としてWEB上で、監督のみならず木造住宅生産に関わる人々が、興味深く勉強できる仕組みを構築しようと考えたのが、このWBT(ウェブを利用した学習システム)です。
 現役の現場監督に遠方での長期間の研修を受講させることは、工務店にとって時間的にも費用的にも大きな負担となります。そこで、インターネットを利用した現場監督育成の教育・訓練システムを構築することで、いつでも、どこでも、だれでもがパソコンやタブレット等を利用して本プログラムを活用できるようにしました。
 このWBTの特徴は、文字、画像情報だけの提供ではなく、文字情報を音声情報として届けるものです。それによって、より集中した知識取得が可能となります。  
 こうした形での人材育成システムによって現場監督の基本的な人材水準を示すことができ、新規参入者にはその水準へと至るための教材として、現役の監督には自己知識、自社管理システムの検討の材料として、経営者には自社の品質とリスク対応の見直しのポイントチェックとして役に立つものとして作成されます。
現場監督WBTは、大きく「A.木造住宅と現場管理」、「B.木造住宅の施工計画」、「C.木造住宅の工程管理」、「D.木造住宅の品質管理」の4グループから構成されています。4つのグループはそれぞれ15〜20ユニットからなり、合計69ユニットで構成されています。
 各ユニットには、用語集、FAQ、OJT、知識テストが付属しています。OJTの課題に解答レポートを作成し、E-mailでコーチ役に送付して、添削が受けられるようになっています。知識テストは、択一式のテストで、必要な知識が習得できたかを確認できます。
 1日1時間の学習時間としてOJT、知識テストも含めて1日に1〜2ユニットを学習することができ、週5日ならば3カ月、週1回ならば1年間で全てを学ぶことができるよう設定されています。
 最後に現場監督能力の自己評価が100点満点で行えるようになっており、自信のないユニットを再度確認し復習することに役立ちます。
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